愉快な物語、面白い歴史、推理小説などのblog

どうせ見るなら・読むなら心から楽しくなる、未来が明るい物話がいい。そして時々コアな話も。そんな話を子どもたちや友人に紹介したい。司馬遼太郎と宮崎駿のファンが、そんなことを思いつつ好きな作品の感想などを述べてます。

雲のように 風のように

1990年3月21日に日本テレビ系で放映されたアニメ。

酒見賢一氏の『後宮小説』が原作。

 

佐野量子がタイトルと同じ、作風にぴったりなエンディングソングを歌っていて、それがアンニュイで、物語が終わった後の余韻も感じ、印象的であった。

ストーリーは、なんとも物寂しいような、それでいて味わい深く面白い、不思議なアニメだ。

素乾国という架空の中国ぽい国が背景だけど、田舎出身の銀河と言う元気な女の子が主人公で、キャラデザインがジブリぽくて、80年代前後のアニメぽくて、柔らかい。

この頃の日本テレビが作る長編アニメには名作が多かったように思う。

この少し前に放映された、『三国志』と『三国志II』は特にそう思う。

 

ストーリーは、田舎の素朴な娘が皇帝のお妃候補として後宮に入り、その中で皇后に選ばれるが。。と言う内容で、その途中で出会う人たちがとても個性的で魅力的に話に絡んでくる。

そして最後は、、感慨深いなぁ。。

私はちょうど思春期まっただ中に見て、ハッピーエンドとはいえないかもしれないけれど、率直に心に何か響いた作品だった。特に、原作も読むと、さらに深まると思う。

 

その名作が、30年ぶりに発売されると聞いて、思わず手が動いた。早速スマホをポチって買って観た。

昔の感情が少し蘇ってきた。そう言う作品は、夜中に一人で見るのが良いな。

 

やっぱり中高生の頃に見ると、より一層感情が揺さぶられる物語かもしれない。

もちろん、大人になって見ても、また良いものだった。