愉快な物語、面白い歴史、推理小説などのblog

どうせ見るなら・読むなら心から楽しくなる、未来が明るい物話がいい。そして時々コアな話も。そんな話を子どもたちや友人に紹介したい。司馬遼太郎と宮崎駿のファンが、そんなことを思いつつ好きな作品の感想などを述べてます。

『身代わり忠臣蔵』(2024年映画)

migawari-movie.jp

 

『身代わり忠臣蔵』 

誰もが知っている、お馴染み忠臣蔵

大石内蔵助を筆頭に四十七士が吉良上野介に敵討する話だ。

(少しネタバレもありますが、それでもよければ読んでくださいね)

 

主演はムロツヨシ。だからもちろん(笑)、コメディ。

 

ちなみに私は原作はまだ読んでおらず、映画を先に観に行った。

しかも事前に見たネットの評判はイマイチだったので、少し迷っていた。

が、結果正解。私には面白かった。それに泣かせる場面もあり、オススメです。

 

主演のムロは、吉良上野介とその弟の2役を演じており、弟は和尚、つまり坊主である。

冒頭シーンこそ、少しくどくてB級感も漂っていたが、永山瑛太演じる大石内蔵助と”弟”が出会うところから本格的に物語が始まる。

小さい頃に見た正統派の日テレの年末ドラマ忠臣蔵が私には中心なので、やっぱり戸惑うところはあるのだが、基本的な筋は忠臣蔵であった。

 

物語は、本物の吉良があの世に行って、弟が入れ替わり、林遣都演じる家老とドタバタし出すところから、どんどん面白くなる。

川口春奈演じる女中もかわいくて、しっかりしていて、まさに時代劇のヒロイン。

 

そして幕府の黒幕、柄本明が演じる柳沢吉保が奸計を謀り。。

そんな中、和尚と大石が、互いの素性を知らずに吉原で偶然再開し、意気投合。

果たして幕府の思惑から無事に脱出できるだろうか?という筋。

 

いや、この話、よく出来てる。笑えるのに少ししんみりもして。

(途中で”首”を蹴るシーンだけは個人的に残念なんだけど)

 

最後も「やはり忠臣蔵だったな」と思ったけれど、和尚と女中でクスッとさせて終わる。

お陰で、観終わった後は、楽しかった!となった。

 

何を観るか、迷っておられたら、これ観てください。面白いですよ。