2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
高田崇史氏の小説。 古事記異聞シリーズの第3巻。 今回は、「元出雲」が舞台。 出雲は丹波にあった。元出雲という。 正直、出雲の奥深さが更に濃厚になり、主人公の女子大生橘樹雅とともに迷ったように思う。 この巻では、「出雲」と共に「賀茂」が鍵となっ…
司馬さんの、「経験から紡ぎ出す、多くの人が共感できるような心象風景」と、「歴史の重要な1シーンに恰も自身が居合わせたような表現・描写」にも私は惹かれる。 この本にもそう言う作品が多いが、多分にそれらを感じたのが標記の2作品である。 『一杯の…
司馬さんは、自分が最も好きな人物『坂本竜馬』を小説に描き、読者に知らしめた。 この一事をもって、司馬さんが私に与えた影響は計り知れないものがあった。 18、19歳の頃読んで、ご多分にもれず、心が熱くなった。友達にも勧めた。 もちろん、この作品…
令和3年の正月になった。 年は新たになったが、手に取ったのは昨年に続き、高田崇史氏の20周年記念短編集。 つくづく、自分でも歴史と謎が好きなんだと思う。 大河ドラマの『麒麟がくる』を見ていても、やはり本能寺の変の真実は結局どうだったんだろうと…