愉快な物語、面白い歴史、推理小説などのblog

どうせ見るなら・読むなら心から楽しくなる、未来が明るい物話がいい。そして時々コアな話も。そんな話を子どもたちや友人に紹介したい。司馬遼太郎と宮崎駿のファンが、そんなことを思いつつ好きな作品の感想などを述べてます。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田松陰(司馬遼太郎が考えたこと3 より)

『吉田松陰』 このほぼ最後にあるエッセイが素晴らしい。 この10ページに満たない分量で、明治維新の成立に不可欠でありながら、不可思議な鮮烈な影響力、点火の謎について語っておられる。 間違いなく、松陰と松下村塾の若者たちがいなければ、維新は成立…

幕末を生きた新しい女(司馬遼太郎が考えたこと3 より)

『坂本竜馬は維新史の奇蹟的存在である、といったのは平尾道雄氏だが、このことばには限りない魅力がある』という書き出しから始まるエッセイだが、この言葉に魅き入れられたお蔭で司馬さんが竜馬がゆくを描き、そしてそれを私たち後輩が楽しめるということ…

あとがき(『竜馬がゆく 狂瀾篇』)、ふるさと、薩摩ー維新こぼれ話 (司馬遼太郎が考えたこと3 より)

竜馬にとっての故郷、土佐。そして司馬さんにとっての故郷のひとつ、大和。それから西郷や大久保の故郷、薩摩。 この巻は司馬さんが国民的作家に駆け上っていく契機となる時代のエッセイだけに、筆致が更に躍動して来ており、一読者・一ファンとして、とても…